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実録風林火山―「甲陽軍艦」の正しい読み方

最近はめっきりテレビを観る時間が減ったが、今一番楽しみにしているのが「風林火山」。その影響もあってこの本を読んだ。今年出た本だからドラマに合わせて出版したのか。
信玄の合戦と言うより領国経営や武士道の話が中心。印象に残ったのは信玄の人身掌握術は「公平であること」と「適材適所」である事。結局信玄が死んで武田家は10年持たないで滅亡した。信玄は最も優れた大名の一人だったが、唯一の過ちは嫡子勝頼の側近に付ける人物を見誤った事、この一点のみ「適材適所で公平」さをなぜか欠いていた。この点についてはなぜかは解らなかった。武田二十四将で半数は討ち死にし、うち7人が「長篠の戦い」で死んでいる。終始戦に反対した者は見事に戦い討ち死にし、逆に主戦論を唱えた者は恥知らずにも生き残った。信玄は信長に滅ぼされる事も予測しており、ターニングポイントとなったのは「長篠の戦い」だった。10年我慢できれば「本能寺の変」が起き、信長に流れていた勢いが止まった事を考えるとまさに「天命」としか言えないと思う。

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